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実践問題
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【薬剤師国家試験】103回問224,225の解説

hachi
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50歳男性。薬局に処方箋とお薬手帳を持参した。初回面談の際、屋外でのスポーツやレジャーに使用する日焼け止めの相談があった。
この男性は、今まで日焼け止めを使用したことがなく、海水浴の後は肌が赤くなり、ほてりや痛みを感じ、水疱ができるとのことであった。

問224(実務)

この男性が持参したお薬手帳には、ケトプロフェンにて光線過敏症を起こしたことがあるとの記載があった。
この男性が持参した処方箋に1~5のいずれかの薬剤が記載されていた場合に、ケトプロフェンと同様に光線過敏症を引き起こす可能性があり、注意を要する医薬品はどれか。1つ選べ。

Q
解答・解説

答えは2または5。(考慮問題)

選択肢のNSAIDsの内、光線過敏症を起こす可能性があるのはジクロフェナクNaとフェノフィブラート。

詳しい構造の解説は下記の記事でしています。

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【構造で解説】ケトプロフェンで光線過敏症が起こる理由
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問225(衛生)

光線過敏症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 すべての光線過敏症は、ガラス窓の内側にいれば防ぐことができる。

2 春先に採取されるアワビの中腸腺には、光線過敏症の原因となるフェオフォルビドが蓄積  
することがある。

3 光線過敏症は、宇宙から地上に降り注いでいるUVCが主原因である。

4 ケトプロフェンによる光線過敏症では、光エネルギーにより薬剤中のベンゾフェノン部分
が反応し、抗原物質になると考えられる。

5 着色料の二酸化チタンは光線過敏症を起こすので、現在食品添加物として使用されていな
  い。

Q
解答・解説

答えは2と4。


⇒全ては誤り。
 紫外線や可視光線は波長によってガラス光を通過することができる。


⇒フェオフォルビドは長い共役構造を持つため、光線過敏症を引き起こすことがある。


⇒UVCではなく、UVA。

5
⇒二酸化チタンは光線過敏症を起こさない。 
 かつ、現在も食品添加物として使用されている。

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ハチ
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薬剤師
106回国家試験合格。 コスパ&タイパ良く合格する為の知識・考え方を発信しています。
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