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【薬剤師国家試験】99回問87の解説

hachi
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問87 三環系抗うつ薬に対して過敏症の既往歴のある患者に使用を避けるのはどれか。1つ選べ。

1 フェノバルビタール

2 カルバマゼピン

3 フェニトイン

4 アセタゾラミド

5 ジアゼパム

Q
解答

答えは「2」。
(選択肢の薬剤は全ててんかんに適応がある)

1.問題で「三環系」と書かれているので下図のような構造を持つ医薬品を選べばいい。

よって、フェノバルビタール(バルビツール骨格)、フェニトイン(ヒダントイン骨格)はまず消える。

三環系と眠気

三環系薬剤は眠くなりやすいと言われていますが、その秘密は構造にあります。

下の記事で理由が分かるのでご覧下さい。

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2.ジアゼパム(下図)は確かに環状構造を3つもっているが、三環系の定義に当てはまらないので不可。

3.残るはカルバマゼピンかアセタゾラミドだが、

カルバマゼピンという名前は

カルバモイル+ジベンゾアゼピンという骨格に由来している為、カルバマゼピンは三環系だと分かる。

アミド基とカルバモイル基の違いはこちらから

因みにアセタゾラミドのスルホンアミド構造は炭酸脱水素酵素(CA)を阻害するために必須の構造である。

スルホンアミドは利尿薬で重要な構造であり、フロセミドやヒドロクロロチアジドにも含まれている。

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97回-問60

解答はこちら

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