【薬剤師国家試験】102回問114の解説
hachi
Hachi薬
鉱質コルチコイド作用が弱く、糖質コルチコイド作用が最も強いステロイド性抗炎症薬はどれか。1つ選べ。
答えは「1」。
これを踏まえると、
1,2位間の二重結合が存在しない選択肢3,4,5は消える。
次に、選択肢1と2の違いは16位の官能基で、
1の構造:メチル基
2の構造:水酸基
になっている。
16位にメチル基があると糖質コルチコイド作用(抗炎症作用)が強くなるので、1番の方が糖質コルチコイド作用が強くなる。
1 ベタメタゾン
(ベタメタゾン吉草酸エステル:リンデロン®)
2 トリアムシノロン
(トリアムシノロンアセトニド:レダコート®)
3 フルドロコルチゾン
(フルドロコルチゾン酢酸エステル:フロリネフ®)
4 メチルプレドニゾロン(メドロール®)
5 プレドニゾロン(プレドニゾロン®)
ベタメタゾンなどのフッ素含有医薬品は市場の約20%を占めるので、フッ素の性質を理解することは重要です。
詳細は「【実例で学ぶ】医薬品にフッ素を導入するメリット」をご覧ください。
今回の問題も
「鉱質コルチコイド作用が弱く、糖質コルチコイド作用が最も強い」
って問われていたね!
関連問題:105回問159