【薬剤師国家試験】109回問210,211の解説
hachi
Hachi薬
81歳男性。半年前に妻を亡くしてから在宅医療を受けている。また、10年前から糖尿病の治療のため、処方1の薬剤を服用している。
最近、患者宅を薬剤師が訪問したところ、近所に住む娘から低血糖症状が頻回に発現するとの情報を得た。そこで、アドヒアランスを考慮し、医師に処方1を中止して処方2への変更を提案したところ、受け入れられた。
処方2で用いられた薬物は、プロテアーゼであるジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)の基質結合部位に結合して阻害することにより血糖降下作用を示す。
この薬物は、以下の図に示したようなDPP-4の基質結合部位のアルギニン残基、グルタミン酸残基、フェニルアラニン残基の側鎖とそれぞれ相互作用する官能基をもつ。
処方2の薬物の構造はどれか。1つ選べ。
ただし、グアニジノ基は水素結合相互作用におけるプロトン供与体として働く。
答えは「4」。
消去法で解く。
1
⇒SU剤
2
⇒グリニド系(D-Pheが特徴)
3
⇒α-GI
5
⇒ビグアナイド系。
(グアニジンが特徴)