【薬剤師国家試験】99回問105の解説
hachi
Hachi薬
答えは「2」。
103回-問269を解いた受験生にとっては楽勝な問題。
今回の問題で該当する薬剤は、インスリン グラルギン。
持続型インスリンアナログ
名前の由来
ヒトインスリンのアスパラギンをグリシン(glycine)に置換し、
更にB鎖のC末端に2分子のアルギニン(arginine)を付加したもの。
⇒glargine
構造の特徴
pH約4の酸性薬剤で投与により、生理的pHで中和され沈殿物を形成する。(等電点約6.8)
その後、徐々に沈殿物から薬剤が放出される。
参考:インタビューフォーム
1
⇒インスリン リスプロ
B鎖の28位のプロリンと29位のリシンを入れ替えたもの。
3
⇒インスリン グルリジン
B鎖の3位のアスパラギンをリシンに、29位のリシンをグルタミン酸に置換したもの。
4
⇒インスリン デテミル
持続型インスリンアナログ。
名前の由来
トレオニン(threonine)が欠損し(de)
リジン残基のε-アミノ基にミリスチン酸(myristic acid)を付加したポリペプチド。
⇒detemir(myrのyをiに綴り替え)
構造の特徴
付加したミリスチン酸が血中でアルブミンと結合し、標的組織に移行する。
参考:インタビューフォーム
5
⇒インスリン アスパルト